薬物療法
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ステロイド軟膏の塗り方
「ステロイド外用薬の塗り方」の詳細はこちら >>


大人の手の平サイズの範囲ではマッチ棒の頭ぐらいの量が適量(「塗り薬の適量(使用量のめやす)について」の詳細はこちら >>)です。全身に発疹がある場合は、胴体で5gチューブ1〜2本を使用します。頭から足まで全身に塗る場合は、大人では5gチューブ4本、小児では3本、乳児では1〜2本が一つの目安です。中には塗る量が非常に少ない患者さんがおられますが、適量を塗らなければなんの役にも立たないことを理解してください。
一般にアトピー性皮膚炎の患者さんはステロイド軟膏をどの程度使用しているのでしょうか。表1は我々が行った使用量調査の一例で、全体の90%の患者さんが6ヶ月間に使用した軟膏の量を5gチューブに換算したものです。他の患者さんの使用量に比べ、あなたが使用している量は少なすぎませんか? 逆に多すぎませんか? ただし、これらの使用量はあくまでも目安です。急激に発疹が全身に増悪した場合には、前述のように発疹の範囲にあわせて適量をしっかりと塗るようにしてください。
「ステロイド軟膏を塗ると2〜3日で赤みがとれて治るけど、塗るのをやめるとまた痒くなって赤くなる」としばしば患者さんからお聞きします。しかし、赤みがなくなったからといって皮膚の炎症が治まったわけではありません。それを証拠に、患部をつまんでみてください。健康な部位は軟らかいのに、患部の皮膚はつまむとやや硬い感じがするはずです。赤みがとれても、この硬さが残っている間はまだ皮膚炎を引き起こしている細胞が患部にたくさん残っています。この場合はステロイド軟膏をやめるとすぐに炎症がぶり返してしまいます。赤みがとれても、つまんだ皮膚の硬さが健康な部位と同じくらい軟らかくなるまで塗り続けることが大切です。平均して2週間ほど塗り続けると軟らかくなってきます。つまんで軟らかくなったら、ステロイド軟膏を徐々に保湿性塗り薬に変更していきます。まず、ステロイド軟膏を塗る日と保湿性塗り薬を塗る日を1日交代にしてみてください。これを隔日外用療法とよびますが、隔日外用がうまくいけばステロイド軟膏を塗る回数を3日に1回、4日に1回と減らしていきます。ただし、赤みが再発した部位はがまんせずにきちんとステロイド軟膏を塗ってください。こうするうちに、徐々にステロイド軟膏の使用量が少なくてすむようになります。

表1:日常診療におけるステロイド軟膏使用量調査
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