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Aryl Hydrocarbon Receptor Is Critical for Homeostasis of Invariant γδ T Cells in the Murine Epidermis.

J Immunol 2011; 187:3104-3110; Prepublished online 15 August 2011

【要旨】

AhRはランゲルハンス細胞成熟に必要であり、これはAhRの皮膚免疫ネットワークへの新たな役割を示している。


AhRの免疫調節の役割は従来のαβとγδT細胞では示されているが、皮膚γδT細胞(樹状突起表皮T細胞:DETC)のその機能は知られていない。
この研究において我々は、DETCが野生型マウスではAhRを表現するがAhR欠損(ノックアウト)マウスの表皮ではDETCが存在しない事を証明した。

我々は、DETC前駆体が胸腺で発生し、皮膚に住み着く事を示している。

皮膚のDETCの増殖はAhR-KOマウスで低下し、野生型と比較して90%以上の減少となった 。


驚くべきことに、DETCはαβT細胞または従来のγδT細胞によって置き換えられなかった。


またAhR-KOマウスから得られたDETCで受容体のチロシンキナーゼc-キット(腸のγδT細胞の既知の成長因子)の発現が失われるのがわかった。

さらに、我々は、cキットがAhRの直接的な標的であることがわかり、AhR依存性のc-キットの発現がDETCホメオスターシスに潜在的に関係しているのではないかと考えた。 DETCは、皮膚のGM-CSFの主要供給源である。

近年では、我々はAhR-KOでのランゲルハンス細胞成熟の障害がGM-CSF低下に関連があることを示した。


我々の所見は、DETCsがLC成熟のために無くてはならなくて、皮膚γδT細胞の保守とそれが引き起こす皮膚免疫ネットワークへの結果に対するAhR新しい役割への洞察を提供することを示唆する。


【補足】

AhRノックアウト:

→c-kitの発現低下(c-kitはAhRの直接的なtargetである)

→(腸のγδT細胞ではc-kitが成長因子である)

→DETCの減少(これは従来のγδT細胞によって置き換えられない)

→GM-CSF低下→ランゲルハンス細胞成熟の障害


竹井 賢二郎 2012/9/1

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