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痒みは皮膚、粘膜に生じる不快な感覚で、アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、蕁麻疹、薬疹、白癬など皮膚科の様々な疾患で起こる代表的な症状のひとつです。また、肝機能障害や血液透析患者といった内科疾患にも痒みが起こることが知られています。古くは痒みというのは痛みの特殊形であると考えられていました。しかし、痛みに対しては逃げようとする反応を起こすのに対して痒みに対しては引掻こうとする反応が起こることや、鎮痛作用を持つモルヒネが痒みを引き起こすこと、耐え難いほど強い痒みが存在することなどから痒みと痛みは別々の神経が伝えている可能性が考えられました。現在では恐らく痒みを伝えている一次神経が同定されるなど少しずつ痒みのメカニズムが明らかになってきていますが、痒みの情報伝達経路などまだまだ十分には解明されておりません。一方、痛みに関しては伝達機序などが解明されてきており、有効な治療薬の開発につながっています。現在、痒みに対してはほぼ唯一抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬も含む)が臨床で使われていますが、すべての痒みに対して有効とはいえません。
われわれは電気生理学的手法を用いて、後根神経節、脊髄後角より細胞内記録法やパッチクランプ法を用い、痒みの神経伝達機序を解析しています(図)。この研究により新しい痒み治療の突破口になればと考えております。 |
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