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リンパ流は必ずセンチネルリンパ節と呼ばれる所属リンパ節内の特定のリンパ節に最初に流入しますが、センチネルリンパ節を同定・生検する事により、悪性腫瘍のリンパ節転移を明らかにすることができます。術前に放射性物質でリンパシンチ法を施行し、術中にはガンマプローブで確認しながら、さらに色素法を併用しセンチネルリンパ節を同定、生検します。悪性黒色腫はそのメラニン産生という生物学的特徴より種々の特異的なタンパク質を発現していて、その遺伝子を指標にして採取したリンパ節の検討を行えば、高率に確実な診断を得られます。
早期悪性黒色腫における治療法は今だ手術療法が基本でまた予後を決める大きな因子はリンパ節に転移があるかどうかです。これまでは、臨床的に転移の所見がない(リンパ節の腫脹がない)場合、予防的廓清を施行するかどうかは主治医の判断によっていました。リンパ節廓清は時に末梢の浮腫をひき起こし、患者様のQOLを損なうこともありました。不必要なリンパ節郭清(転移がないのに手術すること)を回避し、微小転移を見逃さないというセンチネルリンパ節生検とRT-PCR法の併用は極めて有用性が高く、安全性にも優れた治療・診断法でありますし、事実、欧米では標準化されつつあります。ただし、原発巣が大きく、深い場合、転移の有無に関わらず予防的廓清術は予後を改善することが統計的に証明されていますので、上記の検査、診断は必要ないことになります。
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