アトピー性皮膚炎 九州大学医学部皮膚科学教室TOPへ
食物アレルゲン除去食療法
研究分担者 濱崎雄平 佐賀大学医学部小児科教授
研究協力者 山本修一 佐賀大学医学部小児科講師
研究協力者 市丸智浩 佐賀県立病院好生館小児科部長
要旨 はじめに 研究目的 方法 結果 考察 結後 参考文献
イラスト:食物アレルゲン除去食療法
食物アレルゲン除去食療法評価表一覧
評価表の見方
評価法の見方
要旨
アトピー性皮膚炎(AD)における食物アレルゲン除去療法、および微生物製剤などの使用を含む食事療法についてのRCT(randomized controlled trial)を中心とした論文の評価をおこなった。これらの除去療法を含む食事療法は主に二つの目的、すなわち1) 既存のADに対する治療として、2) AD発症予防を目的として、行われていた。1) においては、ミルクアレルギーに伴うADにおけるミルク除去および代替ミルクの有効性が示された。一方、微生物製剤などのADに対する治療効果のエビデンスは確立されないと考えられた。2) 発症予防においては、アレルギー疾患発症ハイリスク児におけるミルク、鶏卵などの除去はAD発症を予防することができることが示された。AD発症予防に対する微生物製剤の効果は現時点では否定的である。
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