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研究分野

 

センチネルリンパ節生検

 
 悪性黒色腫はリンパ節転移をする可能性が高いため、従来は悪性黒色腫の治療では、リンパ節廓清を行っておりました。しかしその手術は侵襲も大きく、術後の合併症も少なくないため、近年では悪性黒色腫のリンパ節転移の有無を調べるためにセンチネルリンパ節生検を行っております。悪性腫瘍が最初に転移するリンパ節のことをセンチネルリンパ節といいます。センチネルリンパ節生検では手術前に目的の腫瘍の周りに色素や放射性の物質を注射し最初に染色されたリンパ節をリンパシンチやガンマプローブを用いて検出することによってセンチネルリンパ節の位置を同定します。切除したセンチネルリンパ節は通常の病理標本だけでなく、免疫染色やRT-PCR法を用いて悪性黒色腫に特徴的な蛋白を検出することにより、きわめて微小な転移も検出することができます。センチネルリンパ節生検で腫瘍の転移が認められない場合はその先のリンパ節に転移している可能性はきわめて低いため、その後のリンパ節廓清を行わなくてすみ、患者さんの負担の軽減にもつながります。
 

センチネルリンパ節の同定・診断

前日まで 全身検索(CT、FDG-PET)
前日 リンパシンチ(99Tc-フチン酸)
ガンマプローブ(NAVIGATOR GPS power probe)
ドップラーエコー
当日 1%パテントブルーを腫瘍周囲に皮内注
ガンマプローブ、色素法にて同定
診断 HE染色
免疫染色  [ HMB-45、MART-1、 tyrosinase 、MITF-M ]
 
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