アトピー性皮膚炎 九州大学医学部皮膚科学教室TOPへ
紫外線療法
研究分担者 高森建二 順天堂大学医学部附属浦安病院
研究協力者 種田研一 順天堂大学医学部附属浦安病院皮膚科助教
研究協力者 冨永光俊 順天堂大学大学院医学研究科環境医学研究所ポストドクトラルフェロー
要旨 はじめに 研究目的 研究方法 研究結果 考察 結論 参考文献
イラスト:紫外線療法
紫外線療法評価一覧
評価表の見方
評価法の見方
要旨
アトピー性皮膚炎に対する紫外線療法のEBMによる評価を、過去報告された文献をMedlineおよび医中誌にて検索することにより検討した。その結果、1)PUVA療法は重症アトピー性皮膚炎に対してUVB療法より優れた効果を発揮すること、2)UVB療法は中等症アトピー性皮膚炎には有効であること、3)Narrow-band UVB療法は中等症から重症アトピー性皮膚炎に有効であること、4)Narrow-band UVB療法とUVA1療法は同等に有効な効果を示すこと、5)UVA/UVB混合照射単独群より外用併用群の方が効果が早く、UVBの照射量が減少すること、6)高照射量UVA1療法は急性増悪したアトピー性皮膚炎に対しステロイド外用薬と同等の効果を示すこと、7)中等度照射量UVA1療法は高照射量UVA1療法と同等に有効であること、8)紫外線療法には発癌性があり、特に有棘細胞癌とメラノーマの発症は照射回数、総照射量に依存すること、が示されている。しかし、EBMの観点から見るとその報告は十分とは言えず、今後の検討が必要である。
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